新伝説ブログ

「オープン=無料ではない」と主張するグーグル

2011年04月05日

二〇〇九年九月、課金の仕組みをどう使えばいいのか米新聞協会が尋ね、グーグルが回答した文書がサイトで公開された。そのなかでグーグルは、ニュース記事の小額課金もできる開発中のシステムについて、かなり細かい文字で八ページにわたって説明している。この仕組みで、定期購読や小額決済もでき、二〇一〇年中に利用開始可能とのことだ。広告はこれからもニュースーコンテンツの主要な収入源ではあり続けると思うが、うまくできた課金モデルは重要な追加収入になるばかりでなく、広告を強化しさえすると書いている。お金を払ってアクセスする人は金銭的に余裕があると考えられる。またそのコンテンツに強い関心を持っているので、広告のターケットとして有望で、広告単価も高く設定できるというわけだ。この文書にはこうも書かれていた。グーグルは、オープンなウェブがすべての利用者と情報発信者の利益になると信じている。しかしながら、「オープン」というのはかならずしも無料ということではない。有料のものも含め、ネットのコンテンツは多様なビジネスーモデルに支えられて成長できるものだとわれわれは信じている。「情報が無料になるのは重力の法則のようなものだ」とアンダーソンは著書『フリー』のなかで述べているが、無料経済最大の勝者グーグルが、「『オープン』というのはかならずしも無料ということではない」と言い出すとは意外だった。グーグルのこの「変節」にはネットの潮流の変化が感じられる。グーグルの言うように、広告がウェブの主要な収入源ではあり続けるだろうが、「新聞の危機」によって、ウェブサイトのありようが変わる兆しが出てきた。

[参考情報]
http://www.pleasure-ground.com/